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犬の本2

【本の内容】
「たかが犬一匹、しかし、なくしたものがこれほど大きなものだとは思わなかった。
そしてタムの死が私たちに残してくれたもの……それはさらに大きく大切なものだった」
谷口ジローが自らの体験にもとづいて描いた、愛犬の最期を看取る悲しくも感動的な日々。生命の重さがいやおうもなく胸を打つ。第三十七回小学館漫画賞審査委員特別賞受賞の名編。

ほかに『そして…猫を飼う』『庭のながめ』『三人の日々』『約束の地』の傑作4編を収録。文芸コミックの決定版。

愛犬の最期を看取る日々…命の重さを知らされる名作!

【本の感想】
ジローという漫画家を知らずに読みました。
犬の表情やしぐさや走るときの躍動感など、動物を飼った方ならついその感触まで思い出してしまうほど描写がリアルで、晩年の犬が衰えていく様子が真に迫りました。
ストーリーも飾りがなく、生きるモノへの慈しみの気持ちが自然とこみ上げます。
他の谷口ジローの作品も素朴で人間の本質を描いたものが多いようです。
その中でもこの一冊はオススメです。

’92年小学館から発売された単行本を文庫した作品。初出はビッグコミック。短篇5作(うち3作は連作)が収録されているが、表題作「犬を飼う」が素晴らしい。

「犬を飼う」は、郊外に住む中年夫婦(子供はいない)に飼われている老犬が死ぬまでの一年間の日々を描いた作品であり、著者の実体験がもとになっているのだが、まるで年老いた家族の死が描かれているようである。

僕は犬を飼った経験がないので長年生活を共にした飼い犬が死ぬことと家族の死ぬことの違いは分からないのだが、著者の犬に対する想いと、衰え行く老犬と夫婦の姿が見事に描かれている。著者があとがきで触れているとおり、死の1年間に焦点をあてたことで物語が凝縮され緊張感のある作品になったのだと思う。そして、谷口ジローの絵がなければここまでの作品にはならなかったかもしれない。犬好きは勿論、犬を飼ったことのない人も是非読んで欲しい傑作である。

愛犬タムの最後の日々を綴ったコミックエッセイ。立つことも歩くことも、食べることも、排泄さえもままならなくなってもなお生き続けるタムをまえに著者夫妻は「なぜそうまでして生きる?」と素朴に問いかけるのが切ないです。精一杯の看護を通して見えてくるもの、得るものがあります。
動物ばかりではなく人間も老いて、やがては死のときを迎えます。愛犬の死を通して生きることや老いることを考えさせられる名作だと思います。4編が収録されていますが、猫の出産を通して考える「命」や「母性」、家出してきた姪っ子との日々で感じた「大人になること」などなど楽しいばかりのコミックとは一味違います。是非多くの人に読んでもらいたい本です。

犬を飼う事の大きな意味を知らされた1冊でした。
ある意味ではとても残酷な本ですが、真摯に犬という生き物と向き合った作者の心が良く伝わり下手な小説より感動させられました。
できたら子供たちにも読ませてあげたい本です。

犬を飼うすべての人に読んでもらいたい。
犬と過ごすことのすばらしさ。
犬を飼うときに読んで感じること、犬が死を迎えたときに読んで感じること。
いかに自分たちにとって犬が大きな存在であったか。

この作品をスピリッツで偶然読んだときの感動がいまだに忘れられません。ストーリーはいたってシンプルです。犬を飼うある夫婦の物語で、人より犬のほうが寿命が短いので、先に犬が死ぬのですが、とにかく細密な表現力により犬と夫婦の共生の情景が凄まじいリアリテイをもって読者に訴えかけてきます。生命というものを感じる一冊です。

犬を飼う





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